家庭で簡単健康生活 | 米のとぎ汁乳酸菌液の作り方と活用方法を解説

乳酸菌液の作り方アイキャッチ画像

米のとぎ汁から乳酸菌液が作れることを知っていますか?

乳酸菌液は、美容から野菜作りにまで多岐にわたって活用できるすごいアイテムです。

乳酸菌は腸内環境を整える一翼を担っていることを、多くの人が知っていると思います。それを自宅で米のとぎ汁から作れるなんて嬉しいですよね。

しかも!素材本来の力を活かし、100%自然な力で作るので安心して使用できます。

また、材料である米のとぎ汁は、普通は捨てるものを活用するので、費用が余分に掛からないのも嬉しいところです。

この記事では、米のとぎ汁を使った乳酸菌液の作り方・材料・注意点など、一通り詳しく知りたい方へ向け、初めて作る人でも分かりやすく解説しています。

この記事を読むと分かること
  • 乳酸菌液の作り方や材料
  • 作る時の注意点
  • 成功さすコツ
  • 乳酸菌液の保存方法
  • 乳酸菌液の使い道
  • 乳酸菌液を使ったおススメレシピ
タップできる目次

米のとぎ汁乳酸菌液の材料

米のとぎ汁と砂糖と塩

米のとぎ汁乳酸菌液の材料は、以下の通りです。

材料分量
3合
米のとぎ汁1000ml
天然塩10g
砂糖30g

配合のポイント

  • 塩:米のとぎ汁に対して1%
  • 砂糖:米のとぎ汁に対して3%

とぎ汁のポイント

  • 浄水器を通した水を使う

水道水の塩素は、乳酸菌の活動を妨げるので、浄水器を通したものかペットボトルの水を使用します。

のポイント

  • できれば無農薬の米を使う
  • 精米して日にちの経っていない米を使う

無農薬の米は元気な乳酸菌がたくさん付いており、乳酸菌液作りに向いています。また、精米したての米の方がいいです。

ただし、普通に販売されている米でも作れないことはありません。

のポイント

  • ミネラル豊富な天然塩か天日塩を使う

ミネラル豊富な塩を使うのがおススメです。あまり高級な塩でなくても良いですが、塩化ナトリウム100%の塩は避けましょう。

砂糖のポイント

  • ミネラル豊富な砂糖を使う

白砂糖でも作れますが、ミネラル豊富な黒糖などがおススメです。

手作り乳酸菌液に必要な道具類

空のプラスチックボトル
  • ペットボトル
  • じょうご
  • ボウル

ペットボトルのサイズ

  • 乳酸菌液を1ℓ作りたいなら、ペットボトルの容量は、1.5~2リットルほど容量のあるものを使う。
  • 500mlのペットボトルなら、乳酸菌液は400mlにする。

発酵で容器が膨張するので、容器に満タン入れないようにね!

米のとぎ汁の取り方

ボウルに入った米のとぎ汁

米のとぎ汁の取り方は、とぎ汁の濃度が薄すぎないようにします。目安は米1合で500mlです。

また、最初は米をさっと洗い、その1回目のとぎ汁は捨て、2回目のとぎ汁を使います。

とぎ汁の濃度は少々濃くても大丈夫なので、私は3合で1000mlのとぎ汁を取っています。

米の量とぎ汁の量
1合500ml
2合500~1000ml
3合1000~1500ml

米のとぎ汁 – 乳酸菌液の作り方

米のとぎ汁から作る乳酸菌液の作り方は、下の手順の通りです。完成までの時間は、季節によって異なりますが、おおよそ一週間程度です。

STEP
米を研ぐ
胚芽米

1回目のとぎ汁は捨て、2回目のとぎ汁を使います。

STEP
とぎ汁を容器に入れる
真上から見た米のとぎ汁の入ったプラスチックボトル

口の狭いペットボトルの場合、じょうごを使ってとぎ汁を容器に入れます。

STEP
塩を入れて振る
米のとぎ汁に塩を入れている様子

塩を入れたらよく振って溶かし、そのまま二日ほど置きます。この時点では、砂糖はまだ入れません。

STEP
一日1~2回振って蓋を開ける
カスが浮遊しだした米のとぎ汁

一日1~2回、気が付いた時に容器を振って撹拌します。

仕込んでから2~3日ほど経つと、上の画像のようにカスのようなものが浮遊してきます。

STEP
砂糖を入れて振る
米のとぎ汁に砂糖を入れる様子

カスのようなものが浮遊してきたら、砂糖を入れて容器をよく振り溶かします。数日すると発酵が活発になり、ガス(二酸化炭素)が発生し容器が膨張しだします。

容器は毎日を振り、蓋を開けてガスを逃がし空気を入れ替えます。この頃になると、蓋を開けると「プシュッ!」と音がします。

STEP
発砲が落ち着いたら完成

発酵が完了し、発砲が落ち着いてきたら完成です。この頃には、フルーティーないい香りがしています。

砂糖を後から入れる理由

砂糖を後から入れる理由は、酵母菌より乳酸菌を優先的に増やすためです。

砂糖を後から入れた方が乳酸菌が繁殖しやすい!

米のとぎ汁には、乳酸菌の他に酵母菌も生息しています。砂糖を先に入れると酵母菌が先に増殖し、乳酸菌が増えにくい状態になります。

最初から砂糖を入れても、作れないことはありませんが、後から入れた方が成功率が高くなります。

乳酸菌液を作る時の注意点

乳酸菌液を作る時の注意点は、蓋を開けてガス抜きをちゃんとすることです。

ガス抜きを忘れると、容器が膨張して危険!!!

ペットボトルは伸縮性が少しあるので爆発まではしないかも知れませんが、ガスが溜まり過ぎると蓋を開けたときに中身が噴き出すこともあります。

ビンで作る人は、蓋を半開きにするなど特に注意しよう!

また、夏場は発酵が進みやすく、ガスが溜まるのも早いのでガス抜きを忘れないように気をつけてください。

乳酸菌液の保存方法と保存期間

乳酸菌液の保存方法は、基本的に常温保存でかまいません。ただし、長期保存したい場合は、完成後に冷蔵庫に入れておく方法もあります。

低温状態で乳酸菌の活動を弱め、液内の養分を長持ちさせることで長期保存可能となります。

また、常温保存でも完成後一か月ごとに、乳酸菌液1ℓあたり砂糖小さじ1強と塩少々を入れておけば乳酸菌の活動を維持できます。

長期保存も出来るけど、さっさと消費して、さくっと作るほうがおススメです。

乳酸菌液が常温で腐敗しない理由

乳酸菌液が常温で腐敗しない理由は、菌の拮抗作用によるものです。

そもそも発酵食品は、理論上では腐らないとされています。なぜなら、発酵菌と腐敗菌では発酵菌のほうが強く、発酵菌が活発な場所では、腐敗菌が増殖することができないからです。

ただし、きちんと管理したうえでの作用なので、一般家庭の衛生状態だと100%腐敗しないとは言い切れません。

油断大敵!注意は必要です。

乳酸菌液の使い道

乳酸菌液の使い道は、料理に使えるのはもちろんの事、スキンケア・掃除・家庭菜園など、多岐にわたって活用できます。

乳酸菌液の使い道
  • 料理
  • スキンケア
  • 掃除
  • 肥料(液肥)

これらに活用できる理由は、乳酸菌液には下記の効果があるとされているからです。

乳酸菌液に期待されている効果
  • 腸内環境を整える効果
  • 食品を発酵させる力
  • 肌を整える効果
  • 油汚れを分解する効果
  • 土壌を改良する効果

乳酸菌液を活用すれば、腸活の健康維持食品を買わなくてよくなるかも♪

乳酸菌液を使って作れる料理

乳酸菌液を使って作れる料理は、きゅううりの浅漬けや豆乳ヨーグルトなど色々あります。

乳酸菌液を使った料理
  • きゅうりの浅漬け
  • ザワークラウト
  • 豆乳ヨーグルト
  • お肉の乳酸菌液漬け

私は家庭菜園できゅうりを育てていて、たくさん採れて保存に困っていたので、乳酸菌液に漬け込むと美味しい上に保存がきいて助かりました。

きゅうりの浅漬けの作り方

きゅうりの浅漬けの材料は、下の通りです。

材料分量
きゅうり適宜
きゅうりの2%~
乳酸菌液きゅうりが約半分浸かる程度
STEP
きゅりを乱切りにする

きゅうりは好みの大きさに切ります。

STEP
きゅうりに軽く塩をまぶす

分量外の塩をまぶし、かるく水分を絞ります。

STEP
乳酸菌液に漬け込む

乳酸菌液に塩を溶かし、きゅうりを漬け込みます。

漬け込んだ12時間後ぐらいから、美味しくいただけます。

日持ちは、一週間前後を目安に食べきっていますが、私の経験上、それ以上でも痛むことはなく美味しくいただけました。

賞味期限は自己判断でお願いします。

乳酸菌液を使った美容方法

乳酸菌液には、保湿など肌に良い効果が期待できるので美容やスキンケアにも使われています。

実際に、乳酸菌を使った化粧品も販売されているので、これを使わない手はありません。

乳酸菌液に期待できる効果
  • 保湿
  • 美白
  • 肌質改善

具体的な使用例はこちらです。

美容やスキンケアの使用例
  • 化粧水
  • 入浴剤
  • 洗髪
  • ヘアミスト

乳酸菌化粧水の作り方

乳酸菌化粧水の作り方は、乳酸菌液にグリセリンを混ぜるだけです。

グリセリンは入れなくても化粧水として使用できますが、乾燥しやすい冬場は入れた方が保湿効果が増します。

グリセリンの量は、乳酸菌液に対して3~5%が目安。

グリセリンは、入れれば入れるほど保湿効果が高まる訳ではなく、入れ過ぎると逆に肌の水分を奪うこともあるので、入れ過ぎには注意します。

おススメのグリセリンの濃度は3~5%ですが、たくさん入れたい場合は、最大で10%程度までなら可能です。しかし、少量から徐々に増やしていき、自分の肌質に合った濃度を探ってください。

乳酸菌液のスキンケアとしての使い方

化粧水としての使い方

  • 手で馴染ませる
  • コットンにたっぷり含ませてパックする

入浴剤としての使い方

湯舟に500~1000mlの乳酸菌液を入れて入浴する。

洗髪用としての使い方

  • シャンプーに2割程度入れて洗髪する。
  • 乳酸菌液で湯シャンする。

ヘアミストとしての使い方

寝癖直しなどに、髪にスプレーしてドライヤーをかける。

乳酸菌化粧水の注意点

乳酸菌化粧水の注意点は、顔の皮膚や頭皮など敏感な場所に使うので、必ずパッチテストをしてから使用してください。

パッチテストの方法

皮膚の柔らかい部分(二の腕の内側など)に、乳酸菌化粧水を少量塗り、肌に以上がないか経過を見る。

なにか異常があれば化粧水としては使わないでください。

乳酸菌液を使ったお掃除

レンジフード

乳酸菌液を使ったお掃除は、食べられる成分で出来ているので二度拭きいらずで効率的です。手荒れの心配もないので、肌が弱い人も安心して使えます。

掃除できる場所
  • 冷蔵庫の庫内
  • ガスコンロやレンジフード
  • キッチンの作業台やテーブル
  • フローリング
  • 風呂掃除
  • 臭いの気になる所の消臭

乳酸菌液には消臭効果があるので、臭いが気になる冷蔵庫の拭き掃除に向いています。

また、油分も分解するので、油汚れが気になるコンロやレンジフードなどのコンロ周辺部分や、ベタつきが気になるフローリングにもおススメです。

乳酸菌液の使い方

スプレーボトルに入れた乳酸菌液を吹き付け、キッチンペーパーやウエスなどて拭き取る。

乳酸菌液は、強力な合成洗剤ではないので、長年のガンコな汚れには十分な効果は期待できません。

そういった汚れには、重曹やセスキ炭酸ソーダの方が向いています。

乳酸菌液は、毎日の汚れを蓄積させないように、日常的に使うのがおススメです。

乳酸菌液をさっと吹きかけてパッと拭こう♪

乳酸菌液を使って家庭菜園

成長したピーマンの株

乳酸菌液は、土壌改良や植物の生育を補助する効果があるとされています。乳酸菌液に期待される効果は下の通りです。

乳酸菌液に期待される効果
  • 虫よけ
  • 病気の予防
  • 土壌改良
  • 植物の生育促進

乳酸菌液の家庭菜園での使い方

乳酸菌液の家庭菜園での使い方は、原液を希釈して使用します。

希釈した乳酸菌液は、じょうろなどで植物に直接かけたり、水やりの水として与えます。

希釈濃度:10~1000倍

希釈濃度の範囲が広すぎです!

希釈濃度を色々調べてみると、紹介している人によってまちまちです。

その理由は、おそらく使用目的によって希釈濃度が異なるからかと推察しています。

例えば、土壌改良や虫よけなら10倍ぐらいの濃い目で、生育促進なら500倍~1000倍の薄めとかでしょうか。

私は家庭菜園をしていて、農薬や化学肥料を避けているのですが、虫にやられたり、成長が思うようにいかないことも多々あります。

乳酸菌液で、土壌改良や生育促進ができるなら濡れ手で粟です!

まだ具体的に効果を検証していませんが、色々調べた感覚では、乳酸菌液を使うことで劇的な変化は起きなくとも、定期的に使うことで、なんらかの予防や良い効果が表れるのではないかと予想しています。

今後試して結果が得られたら、こちらの記事に加筆して具体的に紹介していきます。

以上、自宅で手軽に作れる米のとぎ汁乳酸菌液とその使い道についてお伝えしました。

この記事の主な内容
  • 乳酸菌液の作り方や材料
  • 作る時の注意点
  • 成功さすコツ
  • 乳酸菌液の保存方法
  • 乳酸菌液の使い道
  • 乳酸菌液を使ったおススメレシピ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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