日本のハーブ | ドクダミチンキと日本酒を使った化粧水の作り方を解説

ドクダミを使った化粧水の作り方のアイキャッチ画像

しぶとい雑草の代表格であるドクダミ。毎年、春から初夏にかけて、ドクダミの除草に苦労している人も多いはずです。

でも、ドクダミを雑草扱いするのはもったいないです!

なぜなら、別名十薬(じゅうやく)とも呼ばれ、抗菌作用など10ほどの効能があるとされる薬草だからです。※名前の由来は諸説あります。

このドクダミの力を実感し、購入してでも手に入たい人も多く、楽天やメルカリなどで生のドクダミも販売されています。

ドクダミの利用法はさまざまですが、以下ような使われ方をしています。

  • ドクダミ茶
  • ドクダミペースト
  • ドクダミチンキ
  • ドクダミ化粧水

素材本来の力を活かした、100%天然の効能なので、安心して使用でるのも嬉しいところです。

この記事では、ドクダミを日本酒に漬け込んだ化粧水と、蒸留酒に漬け込んだドクダミチンキの作り方、注意点などを解説しています。

この記事を読むと分かること
  • 日本酒を使ったドクダミ化粧水の作り方
  • 蒸留酒を使ったドクダミチンキの作り方
  • 化粧水とチンキの保存方法
  • 仕様する際の注意点
タップできる目次

日本酒を使ったドクダミ化粧水を作る際のポイント

寺田本家の日本酒(純米酒)

日本酒を使ったドクダミ化粧水を作る際のポイントは、純米酒を使うことです。

なぜなら、純米酒は美肌効果が高い!

純米酒は米と米麹のみで作られ、メラニンの生成を抑えるコウジ酸が多く含まれ、美肌効果がより高くなります。

また、大吟醸以外の純米酒の方が、アミノ酸などの栄養素が多く含まれていておススメです。

大吟醸は、米の栄養素の多い部分を削った米から作られている。→ 通常の純米酒より美肌効果が低い!

日本酒選びで注意する点は、体質にもよりますが、醸造アルコールが入ってないものを選ぶことです。

醸造アルコールは、肌への余分な刺激になる可能性がある。

醸造アルコールが平気な人は使っても大丈夫ですが、添加物や塩などの調味料が入っている日本酒は避けるようにします。

私は今回、寺田本家の香取(かとり)という純米酒を使いました。

ドクダミの使い方

ドクダミ

ドクダミの使い方は、作る人により異なります。

  • 花のみを使用
  • 葉のみを使用
  • 花と葉の両方を使用
  • 軽く水気を切って使用
  • 3日程、天日干しをして使用

花のみを使用した場合、成分の抽出にかかる期間は2~3日と短いですが、採れる量が少なくなるので大量には作れません。

しかも、ドクダミは全ての部分に薬効成分があり、葉、茎、根、花の全ての部位を使用できます。

花しか使わないのはもったいないよ!


ただし、花が咲く時期がドクダミの旬なので、その時期に合わせて作る方が質の良いものになります。

また、天日干しでよく乾かしてから使用する人もいますが、干すとドクダミの抗菌性分「デカノイルアセトアルデヒド」が消滅するので、私は干さずに使用しています。

日本酒を使ったドクダミ化粧水の作り方

STEP
ドクダミの葉を採種
収穫したドクダミ

採種は、除草剤がまかれていない場所を選びます。

STEP
採種した葉をよく洗う

土汚れなどを綺麗に落とします。

STEP
水気を切り軽く乾かす
水気を乾かしているドクダミ

乾燥はさせませんが、触っても水気を感じない程度まで、キッチンペーパで水分を取ります。

STEP
葉を容器に入れる
ビンに詰めたドクダミ

写真を参考に、容器いっぱいに葉を詰めます。この際、葉っぱを軽くちぎって入れると薬効成分が抽出しやすくなります。

STEP
日本酒を9分目程度まで注ぐ
日本酒に漬けたドクダミ
STEP
約1か月ほど寝かす

漬け込んで2週間ぐらい経つと、ドクダミの独特な臭いが消え、フルーティーな良い香りがしてきます。

漬け込んで、約1か月後から使用できますが、半年~1年おくと、さらに成分が抽出されます。

日本酒は、蒸留酒に比べアルコール度数が低いので、じっくり寝かせて成分を抽出するのがおススメ!

容器のポイント

容器は、煮沸消毒、熱湯消毒、アルコール消毒のいずれかをすると安心ですが、清潔に洗った容器を使うなら無理にしなくても大丈夫です。

アルコールに漬け込むので、そもそも腐敗しにくい!

漬け込み方のポイントは、ドクダミがしっかりアルコールに浸るようにして、空気に触れる部分が無いようにします。

分量の都合で、空気に触れている部分があるなら、1日1回程度でいいので気が付いた時に、容器をひっくり返すなどして容器全体にアルコールが行き渡るようにします。

日本酒を使ったドクダミ化粧水の使い方

日本酒を使ったドクダミ化粧水の使い方は、原液のまま使用可能ですが、アルコールに弱い人は精製水と1:1で薄めてから使用します。

保湿性を高めたい場合は、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなどを加えます。加える目安は、水分量に対してそれぞれ3~5%程度です。

グリセリンを使う際の注意点

グリセリンは、入れれば入れるほど保湿効果が高まる訳ではありません。

グリセリンは、入れ過ぎると逆に肌の水分を奪う!

おススメのグリセリンの濃度は3~5%ですが、たくさん入れたい場合は、最大で10%程度までなら可能です。しかし、少量から徐々に増やしていき、自分の肌質に合った濃度を探ってください。

また、他の保湿成分も適量を守り、増やすなら自分の肌と相談しながら行います。

ドクダミチンキの作り方

ドクダミチンキの作り方は、漬け込むアルコールが蒸留酒に替わるだけで、日本酒を使ったドクダミ化粧水の手順と変わりません。

漬け込む期間は、3週間~1ヶ月程度です。

チンキに蒸留酒を使う理由は、アルコール度数が40~55%と高く、薬効成分を抽出しやすいからです。

使用する蒸留酒は、以下のものが一般的です。

  • 焼酎
  • ホワイトリカー
  • ジン
  • ウォッカ

ドクダミチンキを使った化粧水の作り方

ドクダミチンキを使った化粧水の作り方は、アルコール度数が高いので、精製水などで薄めてから使います。

肌質により原液の5~10倍に薄めて使用する。

希釈に使う水分は、精製水が無難ですが、ミネラルウォーターや浄水器を通した水でも代用可能です。水以外では、希釈に乳酸菌液を使うと、さらに美容効果が期待できます。

また、保湿性を高めたい場合は、日本酒を使った化粧水と同様に、グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなどを加えます。

乳酸菌液の作り方は、下の記事からご覧いただけます。

化粧水とチンキの保存方法

日本酒を使ったドクダミ化粧水とチンキの保存方法は、基本的に常温保存でかまいません。

部屋が高温になる場合や、長期保存したい場合は、完成後に冷蔵庫に入れておくと安心です。

私は日本酒を使ったドクダミ化粧水を、1年以上常温保存しているけど痛んでないよ!

ただし、原液を水で薄めた場合は、1週間程度で使い切り、夏場は冷蔵保存をおススメします。

化粧水やチンキを使用する際の注意点

化粧水やチンキを使用する際の注意点は、顔の皮膚や頭皮など敏感な場所に使うので、必ずパッチテストをしてから使用してください。

パッチテストの方法

皮膚の柔らかい部分(二の腕の内側など)に、乳酸菌化粧水を少量塗り、肌に以上がないか経過を見る。

なにか異常があれば使わないでください。

以上、「日本酒を使ったドクダミ化粧水」と「蒸留酒を使ったドクダミチンキの作り方」についてお伝えしました。

この記事の主な内容
  • ドクダミ化粧水を作る際のポイント
  • ドクダミチンキの作り方
  • ドクダミの使い方
  • 化粧水とチンキの保存方法
  • ドクダミ化粧水を使う際の注意点

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次