ゴーヤは夏の日差し対策のグリーンカーテンとしても人気のあるお野菜です。
葉がよく茂り、高い位置までツルが伸び、夏の強い日差しを和らげてくれるゴーヤは、暑さ対策ができる上に栄養満点の美味しい実も収穫できる優れもの!
窓辺の直射日光にお悩みなら、今年はゴーヤのグリーンカーテンに挑戦してみませんか?
この記事では、ゴーヤの基本的な育て方と、2024年の成長記録を更新しながら解説していきます。
- ゴーヤを発芽させるコツ
- ゴーヤの栽培期間
- ゴーヤの収穫までの期間
- ゴーヤの具体的な栽培方法
- 2024年ゴーヤの栽培記録(随時更新)
ゴーヤ栽培の特徴
ゴーヤ栽培の特徴は、種は直まきせずポットで育苗してから定植するのが無難です。
気温が上がってくる5月以降なら直まきでも発芽しますが、ダンゴムシやナメクジの多い環境では、発芽したての芽は食害にあいやすく、せっかく発芽してもなかなか育ちません。
そのため、育苗ポットに播種して本葉が4~5枚になる頃まで育てます。
前年のこぼれ種が発芽しても、いつも虫に食べられます(>_<)
もちろん、苗を購入してもOKですが、たくさん植えるなら種から育てたほうがお得です!
ゴーヤの種の特徴
ゴーヤの種の特徴は、発芽に光を嫌う性質の「嫌光性種子」です。
ゴーヤの種の特徴
種の種類 | 発芽適温 | 発芽日数 |
---|---|---|
嫌光性種子 | 25℃~30℃ | 7~10日 |
ゴーヤの種を発芽させるコツ
ゴーヤの種を発芽させるコツは、嫌光性種子なので、種をまいたら土をしっかり被せることです。
覆土の厚さは約1cmが目安
または、発芽するまでポットの上を新聞紙などで覆い、光が当たらないようにする方法もあります。
ただし、発芽したら光を当てないと苗が徒長するので、発芽後は必ず覆いを取り外します。
その他の発芽させるコツ
- 種を一昼夜水につける
ゴーヤの種は、吸水すると発芽しやすくなります。
よく乾燥している種は、水につけると最初は浮きますが、一昼夜つけていると沈んてきます。
一昼夜水につけても浮いている種は、発芽しない可能性がある。沈んている種を優先的に蒔くようにする。
- 種の殻を少しカットする
固い殻を少しカットし、発芽しやすいよう補助します。爪切りで、種の少しとがった部分をカットします。
切り過ぎて、種の中身を傷つけないよう注意する!
- 種まきポットを保温する
ゴーヤの種の発芽適温は25~30℃です。この温度に満たない場合は、黒いビニールや緩衝材のプチプチなどで育苗ポットをくるみ保温します。
ゴーヤの栽培期間
ゴーヤの栽培期間は、下の表が目安となります。
*栽培期間は、気候や品種により多少異なります。
早くから収穫したいなら、3月下旬~4月中旬頃に種をまきます。
ただし、この時期は、ゴーヤの発芽適温まで地温が上がってないので、育苗ポットを加温して育てます。加温しない場合は、5月ごろからの種まきとなります。
ゴーヤの収穫までの期間
ゴーヤの収穫までの期間は、下の通りです。
種まきから収穫までの期間
約100~120日
開花後から収穫までの期間
約15~30日
*収穫までの期間は、気候や品種により多少異なります。
ゴーヤの収穫は気温に影響されやすく、気温が高いと開花後15日前後で収穫でき、気温が低いと開花後30日前後かかります。
ゴーヤの連作障害について
ゴーヤ栽培には、連作障害があります。
ゴーヤの特徴
種類 | 科目 | 連作障害 |
---|---|---|
ゴーヤ | ウリ科 | あり・2~3年 |
ウリ科の野菜を連作すると、つる割れ病がなどが発生しやすくなります。
対応策は、連作せずに2~3年あけて植えるのがベストですが、家庭菜園など限られた場所では難しいと思います。
私は、あきらめて連作しています。
その代わり、土の環境を整えることを意識しています。
土の環境を整える方法
- 米ぬかをまく
- ぼかし肥料をまく
- 敷きわらをする
- 混植する
- わざと草をはやす
連作障害が起こる原因の1つは、連作で土の環境が偏ることで、作物の生育が悪くなり病害虫に弱くなることだと思います。
なので、土の環境が偏らないように、上の方法で対策を取るようにしています。
これは素人考えなので、どこまで功を奏しているかは分かりませんが、しないよりはマシだろうと考えてしています。
連作しても、家族でモリモリ食べて、おすそ分けできるぐらいは収穫できてるよ!
ゴーヤの苦手な生育条件
ゴーヤの苦手な生育条件は下の通りです。
- 低温
- 過湿
ゴーヤーは熱帯アジア原産で耐暑性があり、高温下でも生育旺盛で着果も良くなる性質があります。
でもその分、低温が苦手だよ!
また、過湿が苦手なので水はけが良い土壌が向いており、水やりはメリハリが必要です。
ポイントは、株が弱らない程度に土が乾くのを待ち、水をやる時はたっぷりあげるというように、株や土の状態をよく観察して水をやります。
気候が梅雨か真夏か立秋か、生育環境が地植えかプランターかなど、条件が異なれば同じ品種のゴーヤでも水やりの仕方も変わります。
ゴーヤの具体的な栽培方法
ゴーヤの具体的な栽培方法を紹介していきます。
ゴーヤ栽培の大まかな手順
ゴーヤの種まき
ゴーヤの種まきは、3月下旬ごろからスタートできます。
ただし、発芽に必要な地温は25~30℃なので、3月にまくなら育苗ポットを保温します。
また、ゴーヤの種のまき方は2通りありますが、前述したように食害を予防するならポットまきがおススメです。
- ポットにまく
- 直まき
種をポットにまく場合
種をポットにまく場合、1つのポットに種を2~3粒まきます。覆土は約1cmです。
ポットのサイズは、3号(直径9cm)がおススメめです。本葉が3枚ぐらいまで育ったら、育ちの良いものを1つ残し他は間引きます。
ゴーヤの定植
ゴーヤの定植は、種まきから約30日後に行います。この頃には、本葉が4~5枚出てきているはずです。
上の写真だと、もう少し成長させる必要があります。
また、定植に向いた時期は、平暖地では5月上旬~6月上旬ごろです。
定植する場所は地植えが一般的ですが、大きなサイズならプランターでも可能です。
畑に定植する場合
畑に定植する場合、最低限必要な株間は約50cmです。
たくさん苗を植えたくなりますが、株を大きくするには最低でも50cm程度の株間を取ります。
プランターに定植する場合
ゴーヤをプランターに定植する場合、幅の広いサイズのものが向いています。
ゴーヤは広く浅めに根を張る植物だよ!
プランターのサイズは、幅50~60cm以上、深さ25cm以上は必要です。土の量は40~50リットル程度入るものがいいです。
また、養分不足と根詰まりを防ぐため、1つのプランターに苗は1つとします。無理して苗を2つ植えても、育成不良や収量が減る場合があります。
プランターは土の量が限られているので、株間が50cm取れても2つ植えると根詰まりしやすい。
定植前にすること
ゴーヤの定植前には、あらかじめネットを張っておきます。
ネットを張る作業中に、苗を痛める心配がなくなるよ!
定植後にすること
定植後にすることは三つあります。
- 仮支柱を立てる
- 敷きわらをする
- 水をやる
定植したての苗は、茎が柔らかく風で折れることもあります。その予防策として30cmほどの仮支柱を立てます。茎と仮支柱を麻ひもなどで止めておきましょう。
また、仮支柱はネットに向けて斜めに差すと、つるをネットに誘引しやすくなります。
敷きわらは、土の乾燥と雨による土の跳ね返りを防ぎ、病気予防にもなります。敷きわらをした後は、水もやっておきます。
ゴーヤの仕立て方
ゴーヤの仕立て方は、本葉が5~7枚出たころに摘芯し、子づるが出るのを促します。
- 伸ばす子づるの本数:3~4本
ゴーヤは親づるより子づるに実を多く付ける性質なので、実をたくさん収穫したいなら摘芯が必要。
ただし、ゴーヤの収穫が目的でなく、緑のカーテンの役割を優先するなら、親づるはネットの一番上で摘芯し、子づるも伸ばし放題でOKです。(ネットからはみ出たつるは切る。)
ここで補足です。
- 親づる:初めからある茎の部分
- 子づる:親づるから出たつる
- 孫づる:子づるから出たつる
ゴーヤの脇芽かき
ゴーヤの脇芽かきの方法は、地上付近から出た子づるを撤去します。
- 風通しを良くし、病気を予防する
子づるの摘心
ゴーヤの子づるが、ネットの一番上まで到達したら、その部分で摘芯します。
- 雨どいなどに絡みつきを予防
- 孫づるが出るのを促すため
- つるがぷらぷらしていると株が弱るので、その予防として
ゴーヤの収穫
ゴーヤの収穫は、種まきから約100~120日後からできはじめます。
注意する点は、初めのうちは実を大きくし過ぎないことです。特に株がまだ小さいころ、実を大きくし過ぎると株に負担がかかります。
また、株が大きくなっても実を若採りしていると、株が疲れにくいので収穫期間が長くなります。
以上、ゴーヤの種まきから収穫までの基本的な育て方を紹介しました。
ぜひ、参考にしてみてね!
ここまでの主な内容
- ゴーヤの発芽や生育条件
- ゴーヤの定植の仕方
- ゴーヤの仕立て方
- ゴーヤの収穫方法
ここからは、2024年の栽培記録を随時更新しながら紹介していきます。
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